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早期の食道、胃、大腸癌に対しての内視鏡治療について

内視鏡器機の発達、内視鏡受験者数の増加により早期に消化管癌(食道癌、胃癌、大腸癌)が診断される機会が増えました。
また、内視鏡技術の発達、諸先輩方の努力により、内視鏡による早期消化管癌の低侵襲治療が可能になっています。
低侵襲の内視鏡治療の一つが内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection: ESD)であり、従来の内視鏡治療では切除できなかった広範な病変や瘢痕形成病変に対しての治療も可能になりました。
我々は今まで1000以上ESDを行ってきた経験をもとにチーム一丸となり治療いたします。

A.食道癌

「食道」周囲には肺、心臓、大血管といった重要臓器があります。
消化管癌の治療の中で、外科的切除と内視鏡治療の侵襲の差が大きく、内視鏡治療の恩恵が最も大きいのも食道癌とも考えられます。

食道ESD

食道ESD01

食道表在癌 0-Ⅱa+Ⅱbに対して、ルゴールを散布後、病変周囲にマーキングを行いました。

食道ESD02

粘膜切開、粘膜下層の剥離を行い、食道癌は一括切除されています。

食道ESD論文

食道癌に対してのESD:エキスパートからのコツ

Ishii N, Akiyama H, Fujita Y. Endoscopic Submucosal Dissection for Squamous Cell Carcinoma of the Esophagus: Tips and Tricks from the Expert. VJGI endoscopy 2013; 1: 46-47.
治療風景の動画はこちら

化学放射線治療後の遺残再発食道癌に対してのSalvage ESD

Ishii N, Koyu S, Yoshiyuki F. Salvage endoscopic submucosal dissection for recurrent esophageal squamous-cell carcinoma after definitive chemoradiotherapy. Clin J Gastroenterol 2011; 4: 85-88

STフードとFlex knifeを使った食道ESD

Ishii N, Horiki N, Itoh T, Uemura M, Maruyama M, Suzuki S, Uchida S, Izuka Y, Fukuda K, Fujita Y. Endoscopic submucosal dissection with a combination of small-caliber-tip transparent hood and flex knife is a safe and effective treatment for superficial esophageal neoplasias. Surgical Endoscopy 2010; 24: 335-342

B. 胃癌

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃癌発生の重要な危険因子であり、その感染率が高い日本では、今でも胃癌の発生数が多いです。
ピロリ菌による胃炎が進行するとピロリ菌の除菌治療が成功しても、その後胃癌が発生することがあり、胃癌の早期発見、早期治療は今も変わらず重要です。
胃癌の内視鏡治療において、ESDは中心的な役割を果たしています。

胃ESD

胃ESD01

胃粘膜内癌 0-Ⅱaに対して、インジコカルミンを散布後にマーキングを行いました。

胃ESD02

粘膜切開、粘膜下層の剥離を行い、胃癌は一括切除されています。

胃癌ESD側方断端陽性例への対応

食道癌に対してのESD:エキスパートからのコツ

Ishii N, Omata F, Fujisaki J, Hirasawa T, Kaise M, Hoteya S, Tanabe S, Ishido K, Ohata K, Takita M, Mine T, Igarashi M, Yoshida T, Takeda Y, Furumoto Y, Matsumoto K, Yahagi N, Nakajima H, Wada T, Tagata T, Mitsunaga A. Management of early gastric cancer with positive horizontal or indeterminable margins after endoscopic submucosal dissection: multicenter survey. Endosc Int Open 2017; 5(5): E354-E362
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十二指腸腫瘍に対してのESD

Ishii N, Akiyama H, Suzuki K, Fujita Y. Safety and efficacy of endoscopic submucosal dissection for non-ampullary duodenal neoplasms: a case series. ACG Case Rep J 2015; 2: 146-149.
治療風景の動画はこちら

C. 大腸癌

食事の欧米化もあり、大腸癌の発生数は増加傾向です。
大腸粘膜内癌の一部も通常の内視鏡治療[内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR、内視鏡的ポリペクトミー]では治療困難でありESDが必要になります。

大腸ESD

大腸ESD01

横行結腸腫瘍 0-Ⅱaに対して、粘膜切開、粘膜下層の剥離を行い、腫瘍は一括切除されています。

家族性大腸ポリポーシス術後直腸病変に対しての全直腸ESD

食道癌に対してのESD:エキスパートからのコツ

Ishii N, Akiyama H, Suzuki K, Fujita Y. Endoscopic Submucosal Dissection for the Complete Resection of the Rectal Remnant Mucosa in a Patient With Familial Adenomatous Polyposis. ACG Case Rep J 2016; 3(3):172-174
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回腸末端に進展した病変に対してのESD

Ishii N, Takeshi S, Michitaka M, Shoko S, Masayo U, Yusuke I, Katsuyuki F, Koyu S, Yoshiyuki F. Superficial tumors involving terminal ileum treated by endoscopic submucosal dissection. Clin J Gastroenterol 2010; 3: 226-229

回盲部領域のESD

Ishii N, Itoh T, Horiki N, Matsuda M, Setoyama T, Suzuki S, Uemura M, Iizuka Y, Fukuda K, Suzuki K, Fujita Y. Endoscopic submucosal dissection with a combination of small-caliber-tip transparent hood and flex knife for large superficial colorectal neoplasias including ileocecal lesions. Surgical Endoscopy 2010; 24: 1941-1947

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総胆管結石及び胆管狭窄に対しての内視鏡治療について

ERCP01

高齢化により胆道結石、悪性腫瘍の患者さんが増えています。

胆道は肝臓から分泌される胆汁の流れ道であり、十二指腸につながっている胆管と胆汁を貯蔵し濃縮する袋である胆嚢から成ります。胆嚢と胆管が合流し、十二指腸につながっている部分を総胆管と呼称します。
総胆管に結石が生じ、胆汁の流れが妨げられてしまうと、黄疸が生じます。そこに炎症が起きると(急性胆管炎)、容易に菌が肝臓を介して全身を巡ってしまう敗血症を発症することがあります。

総胆管の結石は症状があればもちろん、症状がなくとも治療が望ましいです。当院では、総胆管結石に対しての内視鏡治療を行っています。内視鏡治療は手術による治療と比較して、侵襲が少ないことが特徴です。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)同様に口から内視鏡を挿入し、X線透視を用いながら、十二指腸を介して結石を除去します。

総胆管結石の治療

総胆管結石の治療

総胆管下部に12×16mmほどの結石が見られます。
内視鏡的乳頭切開術(EST)後に、内視鏡的乳頭大口径バルーン拡張術(EPLBD)を行い、結石を除去いたしました。

胆道、膵臓に腫瘍が生じると、胆管を閉塞してしまうことがあります。
総胆管結石の治療同様に内視鏡を使用して、胆管閉塞の治療も行っています。

下部胆管狭窄に対しての金属ステントの留置

下部胆管狭窄

総胆管下部に腫瘍による狭窄が見られます。
内視鏡的乳頭切開術(EST)を行い、内視鏡的に金属ステントを留置しました。

我々は今まで3000以上のERCPを行ってきた経験をもとにチーム一丸となり治療いたします。

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大腸憩室出血に対しての内視鏡治療について

ERCP01

上行結腸憩室から活動性出血が確認されます。同憩室に対して、バンド結紮術(EBL)を行い、止血しました。

高齢化と抗血栓薬の頻用によって、下部消化管出血が増えています。下部消化管出血の原因として最も多い疾患が大腸憩室出血です。

急性下部消化管出血に対しての診断、治療で有用なものが、大腸内視鏡検査です。当院では、下部消化管出血、大腸憩室出血に対して積極的に内視鏡検査、治療を行っています。

大腸憩室出血に対しての内視鏡治療の論文

大腸憩室出血に対しての内視鏡治療(系統的レビュー、メタ解析)

Ishii N, Omata F, Nagata N, Kaise M. Effectiveness of endoscopic treatments for colonic diverticular bleeding. Gastrointest Endosc. 2017 Aug 24. pii: S0016-5107(17)32195-8. doi: 10.1016/j.gie.2017.08.013. [Epub ahead of print]

大腸憩室出血に対してのクリップ治療、不応症例の検討

Ishii N, Hirata N, Omata F, Itoh T, Uemura M, Matsuda M, Suzuki S, Iizuka Y, Fukuda K, Fujita Y. Location in the ascending colon is a predictor of refractory colonic diverticular hemorrhage after endoscopic clipping. Gastrointest Endosc 2012; 76: 1175-1181

大腸憩室出血に対してのバンド結紮術

Ishii N, Setoyama T, Deshpande GA, Omata F, Matsuda M, Suzuki S, Uemura M, Iizuka Y, Fukuda K, Suzuki K, Fujita Y. Endoscopic band ligation for colonic diverticular hemorrhage. Gastrointest Endosc 2012; 75: 382-387

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