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欠かせない患者さん一人一人のご協力についてのお願い
医療の安全を保つためには、患者さんお一人お一人のご協力が欠かせません。医療事故はどんなに万全な対策を立てても決してゼロにはなりません。人間の情報処理能力には限界があり、人は必ず間違いをおかします。そして、医療の現場にはエラーを誘発しやすい要因がたくさんあります。医療事故から身を守るためにも患者さん自身が医療チームの一員となり、医療に参加されることが重要です。
採血・輸血・抗がん剤の投与、点滴や投薬、手術や検査などの様々な場面で、当院ではご本人確認のために患者さんにお名前を名乗っていただくことを基本としています。何度もお名前を聞かれることがあると思います。患者間違いを防ぐためにも、フルネームと生年月日をはっきりお答えいただくことと、入院中はリストバンドの装着にご協力をお願い致します。
転倒転落防止について
入院時、病棟では転倒転落リスク評価表を用いて、危険度を評価し対策をしております。入院中は、環境が変わる上に、筋カ・体力の低下や点滴などチューブ類が体についた状態で動かなければならない場合があるため予想以上に転びやすい状況となります。不慮の事故を起こさないために最善を尽くしていても患者さんの身体機能の変化や認知面・精神面の変化によって、転倒や転落を防ぐことが難しい場合があります。そこで当院では、患者さんやご家族と協力しあい転倒転落防止対策を取らせていただいております。
下記の1~7の説明を確認の上、ご注意とご協力をお願い致します。
- ベッド上での生活の注意
- ベッドの高さは、患者さんの状況に合わせた高さに設定いたします。
- ベッドの上に立つ、身を乗り出して物をとるような行動は、転落の危険があるのでなさらないでください。
- ベッド周りに置いてあるオーバーテープル、点滴台、床頭台につかまり移動する事は不安定で危険ですのでご注意してください。
- ナースコールの位置をお確かめになって、お手元に置いてください。
遠慮なさらずご用の際は押して下さい。 - 入院中のお荷物は最小限にし、床には置かず、ベッド周囲の整理整頓にご協力をお願い致します。
- 履物について
- スリッパやサンダルは脱げやすく転倒の危険があります。かかとのある足に合った履物の使用をお願い致します。
- 点滴を行っている時
- 点滴台を押しながらの移動は転倒のリスクが高く、危険です。キャスターが付いていますので、ゆっくりと移動してください。
- 夜間にトイレヘ行く時
- 消灯前にトイレを済ませておきましょう。
- 消灯後は周囲が暗いため、遠慮なさらずにナースコールを押して職員へお知らせください。
- 尿器やポータブルトイレの設置も可能ですのでご相談ください。
- 車いすについて
- 車いすに乗り降りする時には、必ずブレーキをかけましょう。
- 足をのせるところ(フットレスト)に立つと危険です。
- 精神安定薬、解熱薬、抗アレルギー薬、睡眠薬を服用されている時
- 服用前にはトイレを済ませてお休みください。
- 夜中に目が覚めた時にはふらつく危険がありますので注意して行動してください。
- ふらつく時は、職員が介助いたしますので、ナースコールを押してベッドでお待ちください。
- 運動
- ベッド上での生活が長くなると、足の筋力が予想以上に低下します。立ち上がる前に、足踏みなどの運動をしてから立ちましょう。
- 自分で動かせるところは、無理をせずに運動を行いましょう。
- 足に力が入らない、立ちくらみがあるときには、職員へお知らせください。
- ご家族へ
・これまでに患者さんが転倒や転落を起こしたことがある場合は、その情報を職員にお伝えください。
・抗凝固剤・抗血小板薬を服用されている方は、職員までお知らせください。
・転倒や転落による頭部への衝撃を和らげるため、保護帽子の着用をおすすめする場合があります。
・転倒や転落の危険性がある時は、離床センサー等の使用や、ステーション内で観察させて頂く場合もございます。また、病状などにより落ち着かないときは、状況に応じて付き添いをお願いする場合や鎮静剤の使用、やむを得ず身体拘束する場合もございます。(身体拘束を行う場合には、別紙同意書をいただいております)
※緊急時の場合には、身体拘束を開始後に報告する場合もございますのでご了承ください。
・転倒転落予防対策として離床マットなど設置した場合は、作動スイッチの取り扱いについてなど、ご協力をお願い致しますので職員にお声かけください。
・転倒や転落が起きてしまった場合には、夜間でもご家族へご連絡させて頂くことがあります。ただし、状態を確認した上で、深夜帯の場合は、朝になってから報告する場合もあります。
なお、説明でわからないことなどありましたら、ご遠慮なくお尋ねください